江戸時代の浮世絵から現代アートまで、幽霊や妖怪、中には西洋の童話もテーマにした日本人芸術家による絵画、イラスト、彫刻、写真作品など180点以上を一堂に集めた特別展「ジャパン・スーパーナチュラル」が11月２日に開幕、2020年３月８日までザ・ドメインのNSW州立美術館で絶賛開催中。

歌川国芳の作品（1845〜46年作／36.9 x 74.2cm／大英博物館蔵）

　葛飾北斎、歌川国芳（くによし）、月岡芳年（よしとし）、河鍋暁斎（かわなべきょうさい）ら浮世絵画家に始まり、ルイ・ヴィトンとのコラボやカニエ・ウェストのアルバム・ジャケットのデザインを手がけたことなどから海外でも非常に高い人気を誇る村上隆を筆頭に、「ゲゲゲの鬼太郎」の作者としてお馴染みの故・水木しげる、松井冬子、やなぎみわ、束芋、青島千穂といった現代アーティストまで、日本、そして全豪各都市の主要美術館だけでなく大英博物館や米国など海外所蔵の貴重な作品も多数借り受けた大型展だ。一般公開に先駆け11月１日に開催されたオープニング・イヴェントには、本展で特に大きくフィーチャーされる3人のアーティストである村上隆、松井冬子、そして青島千穂が日本から来豪参加した。

自身の作品の前に立つ村上隆

　期間中は毎週土曜日11amから同展の見どころとなる主な作品について分かりやすく紹介しながら案内してくれる日本語ガイド・ツアーも開催中で、予約なしに誰でも当日参加が可能。参加希望者は事前に同展の入場券を購入してツアー開始前に館内地下の同展会場前に集合を（※集合場所は地上階ロビーではなく地下の同展会場前なので注意を）。

Japan Supernatural – info

●会場：NSW州立美術館（Art Gallery of New South Wales, Art Gallery Rd., The Domain）●期間：2020年３月８日まで開催中　●開館時間（12月25日を除き休館日なし）：10am-5pm（水は10pmまで）●料金：大人$25、コンセッション$22、12〜17歳$12、12歳未満無料、ファミリー（大人2人と子供3人まで）$62　artgallery.nsw.gov.au