第23回「シドニー・ビエンナーレ」開幕(2022年6月13日まで)

【第23回シドニービエンナーレメディアプレヴューの取材YouTube動画はこちら!】

 オーストラリア国内はもとより海外からも大勢のアーティストが参加する2年に一度の大規模な無料アート展・第23回「シドニー・ビエンナーレ」が3月12日に開幕、6月13日までシドニー5個所、パラマタ1個所の会場で絶賛開催中。

アメリカ人アーティスト、バーニー・クラウスによるヴィデオ・インスタレイション「ザ・グレイト・アニマル・オーケストラ」はこの作品のためだけにバランガルーに建てられた特設会場にて観賞できる(入場無料だがオンライン予約を推奨されており、30分刻みで入場予約ができるようになっている)
4

 国内外80人以上のアーティストによる330点以上の作品が展示されている今回のシドニー・ビエンナーレのテーマはラテン語で川や奔流などを意味する「Rīvus(リーヴス)」で、水を取り入れた作品が目立つ。

 今回日本から参加の唯一のアーティスト毛利悠子さんは、地下鉄の駅のホームなどでの天井からの水漏れの応急処置が面白いなと思って撮影したという連作写真がザ・ロックスの現代美術館(Museum of Contemporary Art)で、上から落ちる水をチューブを使ってまた上に循環させるというユニークなアイディアの大型インスタレイション作品がウォルシュ・ベイのピア2/3(Pier 2/3:数字の読みはトゥー・スリー)でそれぞれ展示されており、どちらもタイトルは「モレモレ」というのもユニーク。

ピア2/3で展示されている毛利悠子さんの大型インスタレイション作品「モレモレ」
1

現代美術館で展示されている毛利悠子さんの連作写真「モレモレ」
2

シドニー・ビエンナーレのために日本から来豪し、メディア・プレヴューで自身の写真作品の脇に立って本誌の撮影に応じてくれた毛利悠子さん(現代美術館にて)
3

 シドニーのそのほかの会場はザ・ドメインのニュー・サウス・ウェールズ州立美術館(Art Gallery of NSW)、ダーリングハーストの国立芸術学校(National Art School)、バランガルー(Barangaroo)の特設会場とそこから歩いてすぐの同じくバランガルーのザ・カタウェイ(The Cutaway)、パラマタ会場はアーツ&カルチュラル・エクスチェンジ(Arts and Cultural Exchange)。

23rd Biennale of Sydney

●期間:2022年6月13日まで開催中 ●開館時間:どの会場も10am-5pm(水は9pmまで/休館日なし) biennaleofsydney.art

ジャパラリア公式YouTubeチャンネル最新投稿!
【ジャパラリア・ニュース】第23回「シドニー・ビエンナーレ」開幕