「輝く女性たち」:ジャパラリア巻頭グルメ特集担当の田辺明子さん

美味しいものは人を幸せにしてくれるので
今後もモリモリ食べ続けます(笑)」

田辺明子さん
ジャパラリア巻頭グルメ特集担当
Akiko Tanabe

240「小さいころから食べることが大好きでした。両親も食に興味があり、母は料理が得意ですが外食も好きで、両親によくいろんな店に食べに連れて行ってもらってました」

 数号前からジャパラリア巻頭グルメ特集の担当として毎号さまざまなレストランを取材して撮影・原稿執筆をこなしている明子さん。それまでライター職とは無縁だったが(※シドニーでは長年、ウエディング・ブーケを立体的な押し花にするプレスト・フラワーやプリザーヴド・フラワー、そして通常のフラワー・アレンジメントの仕事に携わり、それらの講師としても活躍していた)、本誌記者の長年の知り合いでもある明子さんがとにかく食べ歩きが好きなことは周囲の間では有名で、自身のSNSにも食べに行った店の料理の写真などを頻繁に投稿していたことから、前任者が諸事情により巻頭特集を継続できなくなった際に記者が明子さんに声をかけたところ、即答で快諾してくれたという次第だ。

「次の号で取り上げるサバーブを編集部に打診してOKが出たら、後は店の選択から料理のジャンルまですべて一任して好きなようにやらせてもらっているのでやりがいがあります。ただ、以前のようにお友達と客として食べに行って『はははー、楽しいね〜』っていうのとは180度異なり、取材で出してもらった料理をいざ試食する際に感じる美味しさは10分の1くらいになってしまいました(笑)。写真を撮った後なので温かい料理も既に冷めているからということに加え、メニューに書かれている食材がどこに入っているのか、『このソースは何ですか?』とか『こんなになめらかなのはなぜ?』など店の人に聞きながらですので、それだけ責任を感じているからでしょうね。実際に原稿を書き起こす際には試食で感じた10倍の美味しさを想定して書いています(笑)」

明子さんが毎号10店舗前後のレストランやカフェの取材・撮影・原稿執筆を手がけるジャパラリア巻頭グルメ特集の実際の誌面
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 やはり客として食べていたころには知り得なかった各レストランのオーナーやシェフの情熱が肌で感じられるのもグルメ特集を担当するようになって得られた醍醐味だという。

「取材で出してくれる料理を一つひとつのものすごく丁寧に説明してくれる店が多いです。個人で食べに行っていた当時は、よほどその店の常連でもない限り、そこまで根掘り葉掘り聞けないような詳細まで分かり、食べることが大好きな人間としては嬉しい限りです。店側に熱意があればあるほど、私も少しでも読者にその思いが伝わるよう、原稿を書く上でも自然と熱が入ります」

 明子さんの食べ歩き好きは、シドニーに新しいレストランがオープンするや、まだメディアでも取り上げられず、クチコミでも評判が広がっていないような店にもまず食べに行くほどで、ということは、その店が美味しいのかそうでないのか、実は明子さん自身も知らない状況で食べに行っていることになる。

「例えば洋服が好きな人は新しいデザインの洋服が売り出されたらまずは買って着てみたいと思うのと同じで、私の場合はそれが食みたいです(笑)。それと、新しいことを求めないとボケーッとしちゃうので、レストランの新規開拓はいい刺激になります。幸い類は友を呼ぶで私の親しい友人たちも食べ歩き好きが集まっていて、おのずとお互い情報交換したりして一緒に食べに行ってます」

 食べ歩きが趣味といってももちろん毎日食べ歩いているわけではなく、外食しない日は欠かさず自炊してギリシャ系オージーの夫トニーさんと毎晩仲良く夕飯を食べている。「トニーさんが料理を全くしないので」と自嘲気味に笑うが、2001年にワーホリで初来豪後、ほとんどすぐ知り合ったトニーさんとは20年近く経った今も“おしどり夫婦”としてこちらも周囲の間で有名だ。そんな明子さんだが「一番好きな料理は?」という質問には意外な答えが返ってきた。

「一番好きなのは白いご飯と梅干しです。ふっくら美味しく炊けたご飯に梅干し、それに味噌汁でもあれば最高です。人間に必要不可欠な衣食住、私の場合は食の比重が80%を占めていると思います(笑)。でも衣食住の中で唯一、体内に取り込むものでもありますし、やはりおろそかにはできないなと思います。よほど食に興味がない人でない限り、美味しいものは人を幸せにしてくれるので、今後もモリモリ食べ続けます(笑)」

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