シティの日本書籍売買店ほんだらけ フル・オブ・ブックスが今年初めに設立し、一般からの応募を募った第1回「フルオブブックス文学賞」の授賞式が10月16日夜、同店で開催された。
左からとみんごさん、「麺族興亡史・シドニー編」で最優秀賞受賞の雪ヶ谷梨男さん、中西仁美さん
フルオブブックス文学賞は、審査委員にほんだらけ創業者の樋口道也さんを筆頭に藤井佳之さん(なタ書店主)、中西仁美さん(キャンベラ大学准教授)、そしてとみんごさんことライト知子さん(ほんだらけ フル・オブ・ブックス店主)が名を連ね、400字詰め原稿用紙2〜4枚の日本語または英語のオリジナル・未発表の短編小説・随筆が対象とされた。文字数制限のほか第1回のテーマとして「シドニー」が指定され、オーストラリア国内だけでなく日本やフィンランド在住の日本人、さらには英語作品まで、関係者の予想をはるかに上回る多数の力作の応募が舞い込んだ。
左からジャパラリア巻末のエッセイ「おばゲイDIARY」のイッチーさん(相川優臣というペンネイムで書いた小説で佳作入賞)、アレッサンドラ・チャンピさん(英語作品で最優秀賞候補になり審査員特別賞を受賞)、清水正さん(佳作入賞)
厳正なる審査の結果、佳作3作品のほか最優秀賞候補として4作品が選ばれた。授賞式当日は佳作入賞者2人、最優秀賞候補4人の中の2人が実際に同店に足を運んで出席したほか、海外在住の何人かの候補者と審査員はZoomを使用してオンライン・ライヴ参加、さらにはほんだらけの公式Facebookによるライヴ配信も行われ、その場で初めて発表された最優秀賞を含み入賞者にそれぞれ額に入れられた賞状と花束、副賞が授与された(海外在住の入賞者には賞状と副賞が郵送される)。なお、ライヴ配信された映像は後日、ほんだらけシドニー店の公式YouTubeチャンネル「Hondarake Full of Books」でも観ることができる。
授賞式の後はあらかじめ用意されていた日本食の軽食盛り合わせをスパークリング・ワインなどと楽しみながら、出席者は“アフター・パーティ”で歓談に花を咲かせた。入賞作品をまとめた冊子も作成され当日の参加者に配られたほか、ほんだらけにて1冊$5で販売中。
アフター・パーティで用意されていた美味しい軽食盛り合わせ
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