「輝く女性たち」:レイザー・スペシャリストのゆりこさん

誰が見ても輝いている人は中身も輝いている

レイザー・スペシャリスト(「スキン・キャンサー+コスメティック・クリニック」勤務)
ゆりこさん(46歳)
Yuriko

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「中学生のころは獣医になりたくて、ずっと理系でしたが英語も好きで、そのうち通訳・翻訳家になりたいなと思いNAATIのコースを修了し、2005年にワーホリで来豪しました。シドニーでは翻訳の仕事をしていましたが、友人に週1でいいから受付のヘルプを探しているクリニックがあると頼まれ、週1だったら翻訳の仕事にもさほど支障がないので軽い気持ちでいいよと引き受けたのが今のクリニックで、2008年から働き始めました」

 ニュートラル・ベイの皮膚ガン治療/美容クリニック「スキン・キャンサー+コスメティック・クリニック(※以下SCCC)」でレイザー・スペシャリストとして働き、ジャパラリア誌上に美容についての連載コラム「ドクター・サムの美容医療室/キレイの宝箱」も毎月執筆してくれているゆりこさん。当初は受付事務だったが、SCCC代表のドクター・サムからレイザー治療の資格を取得してみないかと持ちかけられ、レイザーと皮膚について本格的に学び資格取得、現在はSCCCでのみ勤務、治療歴も13年以上のヴェテランだ。

「もともと理系で獣医になりたかったぐらいですから皮膚学の勉強は肌に合ったんでしょうね、今ではSCCCでマシーンを使うほぼすべての施術資格を持っています。正規の医師がいるクリニックということもあり、最初に私の施術を受ける前のコンサル中に『あなたはここのドクターなの? ナースなの?』と聞かれ、どちらでもないと答えると不安がる人も少なくないんですが、うちのドクターたちは皮膚ガン専門医ではあっても、レイザーに関する知識と経験は私の方があります」

 治療効果に関しても「私のことを信頼して忠実に治療に専念してもらえれば必ず結果は出ます」とこれまでの経験に基づき自信を持って言う。

「治療は“二人三脚”だと常々考えています。治療を受けたイコール治ったイコール後は何もしなくていいと思っている人も少なくなく、治療後、日焼け対策を一切やらなかったりすると、せっかく受けた治療の意味がなくなってしまうんです」

 私生活ではシドニーで知り合った日本人男性と10年弱の結婚生活の後、離婚し、現在はシングルだが、2匹の愛犬と楽しく暮らしている。犬に限らずゆりこさんの動物に対する愛情は無条件かつ絶大だ。

「中学のころ獣医になりたいと思ったきっかけは、家で飼っていたリスが病気になり、獣医に連れて行ったら『リスなどの小動物は治せない』と言われたのがショックで、『だったら私がリスでもゾウでも治せる獣医になる!』と思ったことでした(笑)。将来は自分の美容クリニックを構えて、そこで得るお金で犬や猫のレスキュー・センター(保護施設)を運営したいというのが夢です」

ゆりこさんの2匹の愛犬、コッカー・スパニエルのかえでちゃんとコーギーのハニーちゃんを連れてハンター・ヴァレーのワイナリーへ行った際の写真
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 そして現在の仕事に対する思いを次のように語ってくれた。

「皮膚って人間の身体の中で一番大きな器官なんです。私がその大切な器官を輝かせるお手伝いをして、施術後の結果に本当に輝いた嬉しそうな表情を見せてくれるのが私も何よりも嬉しいです。誰が見ても輝いている人は中身も輝いている、私が治しているのはその人の“中”なんだと思って治療に当たっています」

SCCC(The Skin Cancer & Cosmetic Clinic)

●7/27-35 Grosvenor St., Neutral Bay ℡: (02)9904-2211 / 0416-727-825(日本語直通) thesccc.com.au

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