シドニー在住の女優・由良亜梨沙さんの一人芝居「カスタードメロンパンの告白」(9/12〜14)

 シドニー在住の女優・由良亜梨沙さん脚本・主演の一人芝居「カスタードメロンパンの告白(Confessions of a Custard Melon Pan)」が、今年でちょうど開催10回目を迎えるインディーズ系アートの祭典である本年度シドニー・フリンジ・フェスティヴァル公式参加作品のひとつに選ばれ9月12日(木)、13日(金)、14日(土)の3日間、レッドファーンの107プロジェクツで公演される。

由良亜梨沙さん(「カスタードメロンパンの告白」より/Photo by Gareth Yuen)
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 一人芝居「カスタードメロンパンの告白」は、10歳の時に家族とともにオーストラリアに移住した亜梨沙さんが、シドニーの現地校に通うようなった10歳当時からの経験や一時帰国時に日本で感じた逆カルチャー・ショックなどを、日英両方の言語を交えながら、時に英字幕をプロジェクターで写し出し面白おかしく描いた内容がメインの舞台演劇作品だ。一方で28歳だった2010年から1年半、東京で暮らし東日本大震災を体験したことにも触れ、真面目なドラマとして見せるシーンも盛り込まれている。ちなみに亜梨沙さんは2014年から16年にかけてシドニーを含むオーストラリア数都市で上演された舞台演劇作品「村上安吉〜スルー・ア・ディスタント・レンズ〜」にも主演した。新作公演に当たっての亜梨沙さんからのコメントは以下の通り。

「大人になって1年半、日本に住んでいた時にコンビニで売っているカスタードメロンパンを食べました。私が幼いころの日本にはなかったものです。外側は黄色で、中は生クリームの白とカスタードの黄色。これって、見た目はアジア人で、でも中身はオージーかというと完全にそうではなく、やっぱり日本人としての自分も存在する私みたいだなと(笑)。日本以外のバックグラウンドの人たちと比較してオーストラリア在住の日本人コミュニティの声ってあまり公になることがないですが、シアターやアートはそこが自由に語れる場だと思います。シドニー在住の日本人の皆さんにもそんな場所があるんだということを知って、できたら共有していただき、私のように何かを伝えたいという在住日本人の人たちに、私の芝居が何かのきっかけになれば嬉しいです」

Confessions of a Custard Melon Pan – info

●会場:107プロジェクツ(107 Projects, 107 Redfern St., Redfern) ●日程:9月12日(木)、13日(金)、14日(土) ●開演:6:30pm ●料金:大人$30、コンセッション$23 ●チケット購入先短縮アドレス:bit.ly/2N2Z5iG ●シドニー・フリンジ・フェスティヴァル公式サイト:sydneyfringe.com

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