ニューキャッスル特集1:ディナー@海の家

 シドニーから車で北へ約2時間の距離にあるNSW州第2の都市ニューキャッスルもともと炭坑と造船業により栄えた工業街だけに以前は観光地としてはあまりその名を耳にしませんでしたが近年再開発が進みNSW州の新たな観光スポットとして盛り上げる動きが盛んです2015年1月12日にはサッカーAFCアジアカップオーストラリア2015の日本VSパレスチナ戦が開催される都市として日本人の間での注目度も俄然急上昇というわけでニューキャッスル市の全面的な協力の下ジャパラリア取材班3人による3泊4日の取材旅行が実現ジャパラリア初のシドニー以外の都市を徹底紹介する巻頭ニューキャッスル特集を2014年11月号で組みました! 誌面に盛り込めなかった写真なども多数含め、「ジャパラリアブログでも今日から十数日にわたり取材した順にご紹介!(※ちなみにオージーたちの間での発音は「ニューキャッスル」ではなく「ニューカースル」に近く、日本では「キャッスル」と「カースル」の間を取った「ニューカッスル」と表記されることが多いようですが、自称「カタカナ表記フェチ」の記者の判断により、日本語として目で見る際の美的配慮から「ニューキャッスル」で統一することにしました。「誰も聞いてないよ、そんなこと」って声が聞こえます、はい<汗>)

海の家のディナーでは、「メイン」の前にまずこれだけ豪華な皿数がズラリと並びます!
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 まずは「ニューキャッスル特集」と銘打っておきながらいきなり「番外編」からスタートすることになりますが(笑)、ニューキャッスルからだと車でほんの1時間ほど(シドニーからは約3時間)のリゾード地ポートスティーヴンスは、イルカウォッチングや冬場のクジラウォッチング、ニューキャッスルから続く34キロにもわたるストックトンビーチの砂丘など見どころ満載で、せっかくニューキャッスルまで行くんだったらぜひとも足を延ばしておきたい場所でもあります。

サワラの酒粕漬けとキュウリのゴマ和え
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 そんなポート・スティーヴンスに、板前歴40年京都の高級料亭など日本でも20年)のケンさんとチエコさん夫妻が営むB&B「海の家 ツイン・ウォーターズ」があります(「B&B」は「ベッド&ブレックファスト」の略で、その名の通り朝食付きの宿泊施設のこと)。宿泊料金に含まれている日本の高級旅館並みの和朝食、そしてこちらもまるで料亭のような豪華な和食ディナー(1人$49.50)は、シドニー在住の日本人の間でも大人気。徒歩5分で海辺という好立地で釣り場も近く、日本からのリピーターも大勢います。記者が個人的にも長年お世話になっているケンさんとチエコさん夫妻に「ニューキャッスル特集の番外編としてぜひ紹介したい」と伝えると、快く取材班のために1泊完全無料ご招待待遇で取材班を迎え入れてくれました! というわけで、今回の取材旅行初日は海の家から!

ゴマ豆腐は京都の尼寺のレシピだそう
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 この日は午後シドニーを出発、渋滞で少々遅れ、日もとっぷりと暮れた夜7時過ぎに海の家に到着し、早速ディナーとなりました。

ケンさんが作る焼き飛龍頭(がんもどき)のあんかけは記者の大好物で毎回必ずリクエストします♪
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 ここに掲載の写真をご覧いただければ一目瞭然ですが、とにかく前述の通り京都の高級料亭みたいな豪華さです。

串に刺されたコンニャクやサトイモなどを、別に添えられた小さな壷状の器に入った特製田楽味噌に漬けていただきます。誰も見てなかったら壷の底に残った味噌を指を入れてなめたいほど(笑)味噌自体も美味しかったです。ちなみに写真のつゆは堂々と飲みました!(笑)
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 サーヴィス精神旺盛なケンさんが宿泊客を喜ばせたいと、料理はすべて手作りで、当然のようにMSGは一切使用せず

ケンさん考案のアンチョヴィと卵黄のソースをかけたホタテと、カブの千枚漬け〜桜の花の塩漬け添え
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 いわゆる「簡単料理」がほとんどなくて、一品一品すべて手が込んだものばかり。

イカのぬた
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 ほっとできる小鉢ものも、思わず顔がほころぶ美味しさ!

ヒジキの煮付け
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 そうそう、ご飯ものは海の家のディナーではほとんど登場しません。なぜって、この日の唯一のご飯ものであるスモークサーモンの押し寿司
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 その理由は、ケンさんが12年間打ち続けている手打ちうどんが海の家でのディナーのシメだからです。コシも喉越しも絶品! 薬味にキンピラゴボウ下ゆでした白菜ネギ針ショウガ、そして白ゴマを好きなだけたっぷり入れていただきます。熱々のつゆのダシ加減もバッチリで、既にうどんが出されるころにはかなりお腹いっぱいになっているのですが、ウソみたいにするすると喉を通っていく美味しさでヤバいほどに箸が止まりません!(笑)

 デザートにこちらもケンさん手作りの抹茶ヨウカンとお茶で大満足のディナーでした抹茶ヨウカン
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 ちなみにディナー時のお酒はBYOなので、持参したビールや白ワインは夕方海の家に着いたらすぐにリヴィング・ルームにある冷蔵庫に入れるのをお忘れなく。

Twin Waters

●29 Bagnall Ave., Soldiers Point ☎ (02)4984-7903 *宿泊料金(朝食込み/現金のみ受付):2人以上最高6人までで、最初の2人は1泊1人$115、3人目からは追加で1人$88となり(4~6歳の子供は1人$48)、大人6人で滞在すると1人当たり$97 *ディナー:1人$49.50(お酒はBYO)

「海の家」滞在中、パンをもらいにきたポッサム母子の動画♪