「輝く女性たち」:「シドニー・チアリーディング・スプリングス」主宰/コーチの野元理香さん

子どもたちの大きな可能性を育てたい

「シドニー・チアリーディング・スプリングス」主宰/コーチ
野元理香さん(39歳)
Rika Nomoto

240「関西外国語大学に入学した際、新入生歓迎祭でチアリーダー部のパフォーマンスを間近に見てその迫力に圧倒・魅了され、即入部しました。関西外大のチアリーダー部は全国優勝を果たした強豪校でもあり部員が100人もいて、6チームに分かれていましたが、2年生の後半に選抜Aチームに入り全国準優勝を収めました」

 シドニー在住の日本人家庭・同国際結婚家庭の2歳から14歳までの子どもたちが毎週土曜、アルティモ・パブリック・スクールでそれぞれに合わせたクラスで学んでいる「シドニー・チアリーディング・スプリングス」主宰兼コーチの理香さん。大学進学と同時に競技チアリーディングの魅力に目覚め、卒業後は企業スポーツのチアリーダーとして1年間応援活動に携わった後、社会人チームに所属し選手に復帰した。指導者としても日本チアリーディング協会の公認上級指導員としてのインストラクター経験に加え、現在はコーチ・カンファレンスに参加して最先端の技術を学びながら、世界最大のアメリカの組織であるIASF Level6(オーストラリアで最上級)のコーチ資格も保持している。

「大学卒業後、パナソニックに正社員として採用され、人事部で6年働きました。“人を育てる”哲学、業務から多くの学びを得て退職した後は、保育士の勉強をしながら幼児教室の講師も務め、親友と起ち上げたチア教室は、シドニーに移り住む2週間前まで続けました」

1理香さんの社会人チーム時代

 日本人の夫のPhD取得目的の留学に同行し2014年、現在7歳になる一人息子を妊娠中に来豪、出産の翌2015年にスプリングスを発足した。理香さんの的確な指導の下、口コミでどんどん評判が高まり、生徒数は50人にまで達し、世界第2の規模を誇る全豪チアリーディング大会において2020年と21年の2年連続で全豪チャンピオンとなる快挙を果たす。

「選手は選抜制ではなく、希望した子が出ていますが、特に大会に向けての指導は厳しいですよ(笑)。親御さんが練習を見守っている中でもそれは一切、変わりません。といっても私が厳しいのはみんなで頑張っている時に強い気持ちで臨んでいるか、仲間を大切にした行動ができているかということに対してのみです。危険と隣り合わせの団体競技ですから、練習中は常に緊張感を持たせ、絆の強いチームを作ることを心がけています」

2021年12月に開催されたイヴェント「祭り」出演時のスプリングス(キッズ&ママ・チアリーダーたちがパフォーマンスを披露)
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 昨年、オリンピック競技として承認された“競技チアリーディング”。最も大切なのは仲間同士の“深い信頼関係”だという。

「応援から生まれた笑顔の競技なので、華やかな世界だと思われがちなのですが、実際は地道な個人の心技体の鍛錬が必要な、メンタルに左右されるスポーツでもあります。チームがひとつになるために何度も話し合いを重ねて、年齢関係なく本音を伝え合いながら家族のような信頼関係を築けるのがチアの素晴らしさだと思っています。スプリングスでは全員が重要な存在である競技チアをベイスに、チアで「元気・勇気・笑顔」を届けることをメイン活動としています。年齢もスキルも幅広いメンバー同士が、みんなを笑顔にしたいという思いを形にしていく共同作業自体に大きな価値があると思っていますが、イヴェントではチアリーダーの一生懸命な姿に涙を流してくださるローカルの方にもたびたび会うことがあって、観客の皆様の反応や、親御さんが誇りに思う気持ちが子どもたちに大きな自信を与えてくれていることを感じています。たくさんの方々がスプリングスを育ててくださっていることへの感謝の気持ちを力に、これからも一人ひとりの大きな可能性を信頼した指導に、誠心誠意取り組んでいきたいと思います」

Sydney Cheerleading SPRINGS – info

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公式サイト:sydneycheersprings.wixsite.com/mysite※公式サイト上にインスタグラム、Facebookのリンクあり)

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