「やっと見つけたワクワクが原動力になる仕事」
平石メイ祐子さん
フローラル・デザイナー
(「ファナティカル・ボタニカル・シドニー」)
Yuko Mae
「花は普通に好きでしたが、仕事はずっとIT系の外資でしたし、特に強い意志があってお花の世界に入ったわけではないんです。出産後もフル・タイムの仕事をしていましたが、42歳で3人目を産んだ時、これが最後の子育てになるだろうからゆっくり子育てしたいと思い、家庭に入りました。育児しながら、次に仕事するんだったらワクワクが原動力となるような仕事がしたいなあと思いつつ、それが何か分かりませんでした。そんな時、TAFEのフローリスト養成講座の告知を見て、『これかもしれない』とインスピレイションで(笑)」
ウエディング・フラワーを筆頭に冠婚葬祭全般、開店祝いなどのフラワー・アレンジメントを手がける祐子さん。40を過ぎてそれまでの人生を180度変え、花を学ぶようになったきっかけをそう振り返ります。
「TAFEでは毎回の授業で使うお花は学校側が用意するのではなく生徒が各自持参するんです。授業の日は朝4時半に起きてフレミントンのフラワー・マーケットに行く生活でしたが、クリエイティヴなことを学んでいるのがすごく楽しくて、どんどん引き込まれていきました」
TAFEでみっちり1年半学んだ後、1年半前にフローラル・デザイナーとして独立しました。
「結婚式という人生の一大イヴェントのお手伝いができるのは幸せのお裾分けをもらうようで、ウエディング・フラワーは本当にやりがいがあります。ウエディングに関しては必ず事前に新婦さん本人と会うようにしています。というのも直接お会いしたらすごく大柄の人だった場合、ブーケが小さいと滑稽に見えちゃうし、逆に華奢な人に大きすぎる花はその人が貧相に見える。ドレスとのバランスも考えなければいけず、葉っぱを入れず花だけでとブーケをリクエストされる方も少なくないのですが、純白のドレスに白い薔薇だけのブーケだと写真に撮ったら色が同化してしまうので、ちょっと緑を入れたほうがお花も引き立ちますよとアドヴァイスしたりしながら、ご本人の希望に限りなく近づけるよう入念に打ち合わせます」
祐子さんが手がけるウエディング・ブーケは使う花の種類やサイズによって$140~$300
祐子さんはまた、現在日本で人気の花を使ったインテリア“ハーバリウム”を独自にアレンジし、オーストラリア特有の植物をメインに使用した“ボタリウム(ボタニカル+アクエリウム)”の作成販売を展開しています。素敵なギフト・ボックスも用意し、公式サイト上でのオンライン販売だけでなく、ギフト・ショップなどなんと全豪30店舗以上で販売されています。
「私のウェブサイト(fanaticalbotanical.online)を見ていただければ写真付きの商品リストがあるので分かりやすいと思いますが、ボタリウムのお花はいろんな種類から選べます。お手入れのいらない新しいタイプのフラワー・インテリアとしてギフトやお土産に喜ばれています」
写真には写っていないがロゴ入りの素敵なボックスに入ってギフトにも最適の祐子さん作のボタリウム(1本$45+送料)
40過ぎで転身したことを含め、行動派の女性です。ボタリウムが全豪30店舗で取り扱われるようになった理由は、シドニーで開催されたギフトやホームウエアのトレイド・ショウに出展したおかげ。「小さなブースを構えるだけでもかなりのお金がかかりましたが」と笑いますが、海外で個人ビジネスをやっている日本人女性がそういった大規模な展示会に出展参加するのは、お金の面だけでなく相当な勇気が必要です。
「高校を出た後に進んだのはスポーツの専門学校でしたので、もともと体育会系なんです(笑)。行動あるのみで、一歩踏み出すと世界が広がるんです。良くも悪くも何かが見えてくる。やってみて『あ、これ違うな』と思ったら、少なくともそれが違うことが分かる。私の場合、お花もやってみて初めて『これだったんだ!』と思えましたし。今後、ボタリアムや花冠作りなど各種ワークショップも開催していきたいです。お花のことならぜひ何でもお気軽にご相談ください」
Fanatical Botanical Sydney
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