シドニー三大オーケストラの中でも、バロック音楽のみを追求し続けているというユニークさが特徴のオーストラリアン・ブランデンブルク・オーケストラが、7月下旬から8月上旬にかけて「ヘンデル・コロネイション」と題したコンサートをシティのエンジェル・プレイス内シティ・リサイタル・ホールにて開催します。
ポップに加工されていますが学校の音楽室に飾ってあった有名なヘンデルの肖像画ですね
今年は同楽団の結成21周年に当たります。英豪での21歳の誕生日というのは、いってみれば日本における成人式に相当することから、今回のコンサートでは、お祝いにふさわしい華やかなプログラムが用意されました。
後に英国に帰化し、18世紀前半から半ばにかけ英国の宮廷音楽家として活躍したドイツ人作曲家ゲオルク・フリードリヒ・ヘンデル(1685〜1759)が1727年、英国王ジョージ2世の戴冠式のために書き下ろした声楽曲「ジョージ2世の戴冠式アンセム」から「司祭ザドク」と「主よ、王はあなたの力に喜びたり」のほか、17世紀後半の英国人作曲家ヘンリー・パーセル(1659〜1695)が、やはり時の女王メアリの誕生祝賀式のために作曲した「メアリー女王の誕生日のオード」など、英国宮廷主催の祝典を華やかに彩った曲が演奏されます。特に「司祭ザドク」は、その後、現在に至るまで歴代英国王の戴冠式で必ず演奏される定番曲となったことでも知られています。
声楽曲の演奏に当たって、今回のコンサートには4人の男女ソリストを含むブランデンブルク合唱団も参加します。
【プログラム】
パーセル「アブデラザールからの組曲」
パーセル「メアリー女王の誕生日のオード」より「来たれ芸術の女神の息子たちよ」
ヘンデル「二重協奏曲第2番へ長調」HWV 333
ヘンデル「ジョージ2世の戴冠式アンセム」より第1番「司祭ザドク」HWV 258
ヘンデル「ジョージ2世の戴冠式アンセム」より第3番「主よ、王はあなたの力に喜びたり」HWV 260
Australian Brandenburg Orchestra: Handel Coronation – info
●会場:エンジェル・プレイス内シティ・リサイタル・ホール(City Recital Hall, Angel Place)●日時:*夜公演(7PM)/7月30日(金)、31日(土)、8月4日(水)、6日(金)、7日(土)、*マチネ/(2PM)8月7日(土) ●料金:*大人/プレミアム席$130、A席$107、B席$89、C席$59、*16歳未満/プレミアム席$65、A席$45、B席$30、C席$25、*30歳未満/A席$45、B席$30、C席$25、*年金受給者/学生/失業者/A席(マチネのみ)$68、B席$55、C席$34 www.brandenburg.com.au