【※主要5個所の会場とそれぞれの会場での多数の展示作品、そして辛愛麻さんの動画コメントもありのジャパラリア公式YouTubeチャンネルの取材動画はこちら!】
2年に一度のオーストラリア最大の無料現代アート展・第25回「シドニー・ビエンナーレ」が3月14日に開幕、6月14日まで、ロゼールの「ホワイト・ベイ発電所」、ザ・ドメインの「NSW州立美術館(旧館と新館両方)」、キャンパーダウンのシドニー大学敷地内「チャウ・チャク・ウィン博物館」のシドニー市内3個所のほか、ともにシドニー近郊の「キャンベルタウン・アーツ・センター」と「ルーワース:ペンリス・リージョナル・ギャラリー」で、と合計5個所、シドニー・オペラ・ハウス外観の夜のライトアップも含むと6個所の会場で絶賛開催中。
チャウ・チャク・ウィン博物館で展示中の辛愛麻さんの大型作品「不在な女たちの心」

毎回、ひとつの大きなテーマを掲げたシドニー・ビエンナーレの今回のテーマは「リメモリー」。歴史の中で忘れ去られた、あるいは閉ざされた記憶を改めて構築するというもので、国内外37カ国83組のアーティストがそれぞれの観点から思い描いたリメモリーを作品に投影している。
3月10日に開催されたメディア・プレヴューに参加した辛愛麻さん

今回の参加アーティストの中には新潟県出身の在日韓国系3世で、多摩美大卒後、愛知県立芸術大学で修士課程を修め(どちらも版画専攻)、2010年以降はオーストラリア人の夫とともにメルボルンを拠点に創作活動を行っている辛愛麻(しん・えま)さんも含まれる。愛麻さんは人間の心臓を、さまざまな繊維素材を用いタピストリーの製法で織り込んだものをさらに立体的に造形化した「不在な女たちの心(Hearts of Absent Women)」というタイトルのシリーズ作品で知られる。彼女の祖父が保管していたという辛家の一族の族譜(※日本でいう家系図)にインスパイアされたといい、そこには実に32代昔までさかのぼって一族の男性全員の名が記されている一方、女性の場合は男児を出産した者のみで、女児、そして女児しか産まなかった女性の名前は一切記載されておらず、あたかも存在しなかったかのように忘れ去られた一族の女性たちへの敬意を表しての辛愛麻さんの作品は、今回のビエンナーレのテーマ「リメモリー」にもふさわしい。ビエンナーレでは愛麻さんの作品としては最大級の高さ2メートルの大型作品を筆頭に小作品数点がチャウ・チャク・ウィン博物館に展示中。
第25回「シドニー・ビエンナーレ」は2026年6月14日(日)まで開催中、いずれの会場も入場無料で、ホワイト・ベイ発電所のみ月曜休館なほかは、やはりどの会場も4月3日のイースラー・フライデイを除き週7日休館日なし。各会場の所在地や開館時間などの詳細は下記の公式サイトにて確認を。
25th Biennale of Sydney公式サイト:biennaleofsydney.art
【ジャパラリア公式YouTubeチャンネル最新投稿】
●シドニー・ニュース:第25回「シドニー・ビエンナーレ 」開幕
●シドニー・レストラン取材:東(※近日公開)
●シドニー・レストラン取材:けんちゃんカレー(マスコット店)
●シドニー・レストラン取材:まんぷく(マスコット店)
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