「輝く女性たち」:SNS代行/絵本「パンツくん」作者の松谷美里さん

書けない悩み私に丸投げしてください!

SNS代行/絵本「パンツくん」作者
松谷美里さん(47歳)
Misato Matsuya

自著「パンツくん」の絵本を手に
Main800

「私の本職は起業女性たちのSNS代行で、お仕事に対する思いのたけをしゃべっていただき、それを私が文章にまとめるという作業です」

 生まれも育ちも静岡で、現在も眼前に富士山が見える富士市で夫と中学生の“元モヒカン息子”と親子3人で暮らす美里さん。SNS代行という身近にいそうで意外といないユニークな仕事を持ち、そこに行き着くまでの経過もかなりユニーク。

「短大を出た後ずっと営業事務だったのが、ブライダル・エステを受けたことで美容業界に目覚め、習いに行ったら楽しくて! 8年勤めたOLをきっぱり辞めてエステサロンへ転職。3年半働いた後、独立して自宅サロンを開業しました。が、顔コリと首コリを一度で楽にするエステを2,950円という破格値で打ち出し、ブログでも集客を頑張ってみたものの、誰も来ない!(笑) 最初の1年は“開店休業”状態で、旦那に『そろそろパートに行ったら?』と言われ、でも絶対諦めたくない!と初めてちゃんとしたコンサルを学ぶため東京へ行き、そこで文章の書き方の基本を習ってブログに反映させたら予約が入るようになって」

 周囲の起業女性から「私も美里さんみたいな温かい文章を書きたいんだけど、教えてもらえませんか?」と言われたことをきっかけに、サロン・ワークと並行して文章の添削業も始めた。

「添削って当たり前ですけど添削なので(笑)、まず文章を出していただかないと添削できないし、どんなに書き方を教えて見本をお渡ししても書けない人は書けない。でもお代をいただいたからには見える形でお返ししたい!と思い、添削をやめて代行に切り替えてみたらすごくニーズがあって。自分では文章を書けなかった人が『私の思いをこんなふうに言語化したかった!』と喜んでくださり、代行記事をアップしたことでお申し込みが入るサロンも増え、楽しいですし、やりがいがあります。今ではエステ、ネイル、マッサージ、起業コンサル、ピアノ講師に、カウンセラー、ヒーリング、歯医者さんまでさまざまな業種の方の仕事を受けるようになりました」

 美里さんに仕事を依頼する際の料金は90分のZoom文章コンサルが3万3,000円、ブログのメニューや記事、メルマガなど、執筆代行を含むカスタマイズが16万5,000円からと決して安価ではないが、それに見合う集客が得られるとあって大好評だ。

「お客様の中にはビジネスだけでなく育児にも追われていたり、親御さんの介護をされている方もいらっしゃいます。貴重な時間を無駄にせず、本当にやりたいことだけに時間を使っていただけるお手伝いをするのが私の役目だと思っています」

 そんな美里さん、絵本作家としての顔も持ち、2020年にはクラウドファンディング成功を経てデビュー作「パンツくん」を静岡新聞社より出版、重版もされるほど人気を集めている。

「息子がまだ小学1年生だった時、着替えの際もお風呂上がりもパンツを履かず家の中を駆け回っていて。怒るのに疲れ、なんでそんなに履かないのがいいんだろうって思っていたら、絵本のストーリーが降ってきたんです。その場で息子にそのお話をしてみたらゲラゲラ笑ってくれて。その瞬間、パンツを履かずにイライラしているママは私だけじゃない! 絵本にしたらきっと日本中、世界中の親子さんに楽しみながら喜んでもらえる!と絵本化を決意しました」

シドニーでもシティのほんだらけ フル・オブ・ブックスで中古ではなく新品を$19.95で販売中、amazon.co.jpでは¥1,100+送料の絵本「パンツくん」(作:まつや みさと/絵:まゆみん/静岡新聞社刊/ハード・カヴァー/B5変型)
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美里さんの応援者が作ってくれたという大型キー・リング「あみぐるみパンツくん」($33)もほんだらけで販売中
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「パンツくん」は、その名の通り擬人化された“パンツくん”が主人公で、なかなかパンツを履いてくれない男の子の名前の部分が空白となっており、そこにそれぞれの本の持ち主が自分の子どもの名前を書き込むことによって世界にひとつ、自分だけの絵本ができるという仕組みだ。

「『あっさりオムツが取れました!』『パンツ嫌いな子どもが自分から履くようになりました!』と嬉しいお声が寄せられています」

 子どもが女の子の場合は?という素朴な疑問には「パパやおじいちゃんの名前を書き込むと女の子にも大ウケです」とのことで、なるほど。

 今後の夢は「SNS代行で日本47都道府県制覇」「パンツくん100万部突破」、座右の銘は「やらずに後悔するなら、やって反省!」

「現在までに35都道府県のお客様からお仕事をいただき、海外もシドニーとシンガポール、台湾在住の方から依頼を受けました。ご自分の専門職の技術などインプットはできるけど、それを文章としてアウトプットできないがためにせっかくやりたいと思ったお仕事を諦めてほしくないです。書けない悩みは私に丸投げしてください! まずは私のアメブロから、無料のメルマガを読んでみていただけたら嬉しいです!」

松谷美里さんのアメブロameblo.jp/hokari417(※お問い合わせフォームあり)

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