見どころを紹介してくれる日本語ガイド・ツアーも開催/特別展「アルフォンス・ミュシャ〜アール・ヌーヴォーの精神〜」(6/15〜9/22)

【ペアチケット2組様プレゼント!】
(※応募方法はこの画面一番下に掲載!)

【ミュシャ展のメディアプレヴュー取材動画はこちら!】

1「夢想(Reverie)」(1897年作/リトグラフ/72.7 x 55.2cm/© Mucha Trust)

 ザ・ドメインにあるNSW州立美術館・新館(北館)で6月15日(土)から9月22日(日)まで、特別展「アルフォンスミュシャアールヌーヴォーの精神」が開催される。

 展覧会のタイトルにある通り、チェコ出身でフランス・パリ在住時代にその名を高めたアール・ヌーヴォーを代表するグラフィック・デザイナー兼イラストレイター、そして画家でもあったアルフォンス・ミュシャ(1860〜1939)が生み出したイラスト、ジュエリー、インテリア装飾、写真など200点以上を、プラハのミュシャ財団の協力の下に借り受けて一堂に展示。

2ミュシャの出世作となった女優サラ・ベルナールの舞台の宣伝ポスター「ジスモンダ」(1894年作/リトグラフ/216 x 74.2 cm/© Mucha Trust)

 旧オーストリア帝国領モラヴィア(現チェコ領)で生まれたミュシャはドイツの名門ミュンヘン美術院で学び、卒業後はパリへ移り住む。パリでは新聞や雑誌の挿絵などで細々と生計を立てていたが34歳の時にフランスの名舞台女優として今なお世界の演劇史にその名を残すサラ・ベルナール(1844〜1923)主演の舞台「ジスモンダ」の宣伝ポスターのデザインとイラストを手がけ、パリの街に貼られたこのポスターが大好評だっただけでなくサラ・ベルナール本人がことのほか気に入ったことにより、その後もベルナール出演の数多くの舞台ポスター制作の依頼を受け、名実ともにアール・ヌーヴォーの第一人者としての地位を確立した。

 祖国チェコへの愛国心も強く、名声を築き上げた後1910年にはチェコへ戻り創作活動を続けるようになった。1918年にオーストリア帝国が崩壊し、新国家チェコスロヴァキアが誕生したことを心から喜び、著名だったミュシャは国が公式に発行する紙幣や切手などのデザインを依頼され、まだ建国したばかりで財政難だった祖国のためにそれらをなんと無償で請け負った。そんなミュシャだったが幸福なまま人生の幕を閉じることはできなかった。第二次世界大戦勃発直前の1939年3月、ナチス・ドイツによりチェコスロヴァキアは解体され、愛国心旺盛だったミュシャは危険人物として逮捕・拘留の後に釈放されたが同年7月、失意の中、78歳で世を去った。戦後も共産党政権によりミュシャの作品は政府からは無視されたがチェコの一般市民たちは彼がチェコのために果たした多大な貢献を決して忘れることなく、現在ではチェコ人の誇りとして敬愛されている。

 ミュシャ展期間中の6月23日(日)から9月8日(日)までの毎週日曜10:30amより、同館専属の日本人ヴォランティアによる同展の日本語ガイド・ツアーも行われることが決定し、約1時間かけて同展の見どころなどを案内してくれる。参加希望者はミュシャ展の入場チケットを事前購入の上、10:30am前に新館(北館)地下2階の同展入口前に集合を。

“Alphonse Mucha: Spirit of Art Nouveau” – info

●会場:NSW州立美術館・新館(北館)(Art Gallery of NSW – North Building, Art Gallery Rd., Sydney) ●6月15日(土)〜9月22日(日) ●開館時間(休館日なしで毎日開館):10am-5pm(水は10pmまで)●料金:大人$35、コンセッション$32、12〜17歳$18、ファミリー(大人2人+子供3人)$88、12歳未満無料 Tel:1800-679-278 artgallery.nsw.gov.au

ペアチケットプレゼント!

 特別展「アルフォンス・ミュシャ〜アール・ヌーヴォーの精神〜」のペア・チケット($70相当)を抽選で2組にプレゼント。希望者はジャパラリア公式サイト上お問い合わせフォーム(こちら!)より①氏名(ローマ字)、②住所(郵便番号もお忘れなく)、③「ミュシャ展」と記載の上、送信ボタンを押して応募を。2024年6月21日(金)到着分まで有効。なお、当選者の発表は賞品の発送をもって代える。

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