ほんだらけ主催の第4回「フルオブブックス文学賞」授賞式開催

 シティにある日本の古書籍売買店ほんだらけ フル・オブ・ブックスが主催する一般公募型の第4回「フルオブブックス文学賞」の授賞式が昨年12月17日夜、同店で開催された。

左からとみんごさん、小説部門佳作受賞の雪々谷梨男さん、同・最優勝受賞のイッチーさん、エッセイ部門選外佳作受賞の愛新さん(第4回「フルオブブックス文学賞」授賞式にて)
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 2020年に始まったフルオブブックス文学賞は、審査委員にほんだらけ創業者の樋口道也さんを筆頭に、作家の松平みなさん、キャンベラ大学准教授の中西仁美さん、そしてほんだらけ フル・オブ・ブックス店主のとみんごさんことライト知子さんが名を連ね、第4回のテーマとして「ごはん」が指定され、オーストラリア国内だけでなく日本からも多数の短編小説とエッセイの応募が舞い込んだ。

 厳正なる審査の結果、今回は小説6作品(最優秀賞1作、優秀賞2作、佳作3作)、エッセイ2作品(選外佳作2作)が選ばれ、授賞式の様子はほんだらけ公式YouTubeチャンネルでもライヴ配信、会場であるほんだらけ実店舗に集まった入賞者3人のほか、審査員2人と日本在住の入賞者の数人がZoomを使って授賞式に参加し、各賞の発表とともに入賞者には賞状と副賞が授与された。ジャパラリア巻末の人気エッセイ「おばゲイDIARY」(P34)でお馴染みのイッチーさんは相川優臣というペン・ネイムで第1回開催時の2020年から毎年欠かさず応募しただけでなく過去4回ともすべて入賞を果たした唯一の存在でもあり、今回は見事、小説部門最優秀賞を受賞した。

 授賞式の後は現地参加者のために軽食とドリンクが用意されていて、入賞者たちと和やかに談笑した。

 力作ぞろいの第4回「フルオブブックス文学賞」の全入賞作品が掲載された冊子はほんだらけにて1冊$5で販売中(※記者も授賞式に参加して1冊いただいたが今回はちょっぴりジーンとさせられる作品も少なくなく、本当にどれもこれも短編ならではのサラッと読める面白さのものばかり!)。

ほんだらけ フルオブブックス公式サイト:fullofbooks.com.au

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●レストラン取材:ザ・ライス・デン