「オリオ」のパスタはウニ、イカ墨、黒トリュフ、どれも食べたい贅沢なライン・アップ

 イタリア半島西南に位置するシチリア島出身のオーナー・シェフ、リノ・サウロが腕を振るうイタリアン・レストラン「オリオ」は、セントラル駅からセントラル・パークに向かう途中のグルメ街ケンジントン・ストリート沿いにある。イタリア料理に欠かせないオリーヴ・オイル(Olive oil)から文字を拾った造語が店名の由来で、どの料理にもサウロの実家の農場で収穫したシチリア産オリーヴ・オイルを使用するこだわりぶり。上質な海の幸と山の幸をふんだんに使った美しい料理の数々は、日本人がイタリア料理に求める理想の姿を具現化したかのようだ。

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 とりわけパスタは日本人の味覚にぴったりで、まず人気のカペッリーニ($32)は、別名エンジェル・ヘアと呼ばれる繊細な極細麺を使用し、タワー状に盛られたパスタの上に新鮮なタスマニア産のウニがこんもりと載る。マイルドかつ上品な特製クリーム・ソースに絡んだ細麺は絶妙なアル・デンテだし、舌の上でとろけるウニも絶品。

カペッリーニ($32)
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 こちらもシグネチャーのトンナレッリ($30)は断面が四角いパスタのこと。同店のそれは新鮮な甲イカの墨を生地に練り込んだ自家製麺の上から、アサヒ蟹に似たスパナー・クラブとスパイシー・サラミを混ぜ合わせた特製ソースがたっぷりとかかる。蟹の甘さとピリ辛サラミの歯応えがミックスしたソースに、のびやかでコシのあるイカ墨麺が絡んで至福の美味しさだ。

トンナレッリ($30)
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 ラヴィオリ($34)はスカーレット・プロウンのミンチがぎゅっと詰まり、黒トリュフが散りばめられた贅沢な一品。イタリア原産フレッシュ・チーズをベイスとしたブッラータ・ソースでいただく自家製ラヴィオリは、クリーミーかつもっちりとした食感で、凝縮された海老の旨味とトリュフ独特の高級感溢れる味覚が楽しめる。

ラヴィオリ($34)
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 新鮮なハマチをグリルしたリッチョラ($39)は、シチリア島の郷土料理である揚げ出しナスの甘酢煮カポナータと一緒に。肉厚のハマチの上には香ばしいピスタチオのソースがかかり、トマトの酸味の効いた甘酢煮との相性も抜群。

リッチョラ($39)
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 ミート・ラヴァーには和牛フィレ($49)がおすすめ。良質なクイーンズランド州ドルビー産の和牛を炭火で焼いたステーキで、歯応えある大型マッシュルームのアミガサタケとミルフィーユ状に重ねられた薄焼きポテトのタルトが添えられる。赤ワインを使用した濃厚なソースがかかった和牛は頬が落ちそうになるほどジューシーで軟らかい。

和牛フィレ($49)
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 特別な記念日や大切な人との思い出作りに、極上のイタリアンを食べたい時におすすめのレストランだ。

Olio

●Level 2, 2-10 Kensington St., Chippendale ☎ (02)9281-1500 ■ランチ(金土)12pm-3pm、ディナー(月~土)6pm-11pm ◇酒類ライセンスあり olio.kensingtonstreet.com.au