シティからバス一本のシドニー北郊ライドに絵付け歴20年以上の講師・渡辺恵理子さんが構える陶絵付けスクール「シドニー・ポーセレン・アート・クラブ」にこのほど、「デキャールコース」が新登場。従来のコースと違って絵筆を使って自分で絵を描く必要はなく誰でも簡単に楽しめるとのことで、早速ジャパラリア取材班が体験レッスンにお邪魔した際の様子をリポート!
記者とともに体験レッスンを受けてくれた亜子さん(左)と講師の恵理子さんはお互い初対面だったが、恵理子さんの優しく丁寧な指導ですっかり打ち解けた雰囲気に
“デキャール”とは“転写紙”を意味し、要はステッカーのようなもので、あらかじめさまざまな絵柄やパターンが1枚の用紙に印刷された転写紙を切って白い器に貼り、電気窯で焼き付けて作品を作るのがデキャール・アート
デキャールコースでは食器だけでなく歯ブラシ立てや液体ソープ・ポンプ、小箱なども作成(完成した作品は飾り用としてだけでなく実際に使用可能)
亜子さんが選んだのはお菓子を載せたりするのに最適なプレイト
亜子さんは大好きな猫の絵柄やピンク系の可愛らしい転写紙を選択
ハサミやカッターで使いたい部分の絵柄を切り取り…
水を張った器に入れてしばらくすると裏にくっついていた厚紙がはがれるので厚紙を外して…
フィルム状の絵柄をプレイトの好きな部分に貼っていくだけ
焼き上がった時にゴールドの縁取りを付けられる専用のペン、なんと1本$80もするんだそう!
記者は無難なマグカップをチョイスしたら、恵理子さんに「せっかくだからペアで作られたら?」と2個トライ
記者は手毬や蝶が描かれた和風の絵柄の転写紙を赤と青の色違いで
赤ヴァージョンも青ヴァージョンもまずは飲み口に1センチ幅の縁取りをペタン
恵理子さんの提案で、大きな手毬の絵柄の上部だけをほんの少し真っすぐに切り取り、最初に貼った縁取り部分にぴったり付けて貼るとなんだかプロっぽいデザインに
デキャールをすべて貼り終えた作品を電気窯に入れて
蓋をして800度の高温で焼くこと4時間、その後、自然に冷ますこと4時間
猫やバラ、リボンを散らしてゴールドの縁取りを付けた亜子さんのプレイトと、内側に蝶々を貼った記者のマグカップ完成〜♪
まとめ
使う転写紙の絵柄が同じでも、貼る場所や配置などで全く異なるデザインの、それもプロが作ったような作品が仕上がり、胸を張って誰かにプレゼントすることができるのがデキャール・アートの最大の特徴。たくさんある転写紙の中からどの絵柄にしようか、そして選んだ転写紙をどこにどういうふうに貼ろうかとワクワクさせてくれ、実際の作業はこちらも記者が小学生のころに毎月購読していた小学生向け雑誌の付録をワクワクしながら作っていたあの感覚に非常に近く、とても楽しいあっという間の2時間でした。本当に誰でも簡単にできちゃうので読者の皆さんもぜひ体験レッスンを!
Sydney Porcelain Art Club
*体験レッスン(デキャールコース/通常の陶絵付けコースともに共通):$30(材料費等すべて込み/約2時間の体験レッスンで1作品を仕上げ、恵理子さんが電気窯で焼き付けたその作品を後日もらえる)
● 5 Pope St., Ryde(トップ・ライド・ショッピング・センター敷地内)※シティからはバス一本で25分(515、518、520、M52)、またはチャツウッドからなら534ですぐ♪(ショッピング・センターに駐車場あり) ☎(02)9800-9801 / 0415-309-577 E-mail: watanabe.eriko07@gmail.com sydney-porcelain-art-club.com