シティにある宝石店ジェニー・ベイ主催の下、10月26日、チッペンデイルのワイン・バー、ハンドピックト・セラー・ドアでオーストラリアの中国系LGBTを支援するためのパーティが開催され、ジェニー・ベイの関係者をはじめ一般の中国系LGBTの人々など多数が参加しました。
ジェニー・ベイの日本人顧客担当の上荒磯(かみあらいそ)和子さんと和子さんの次男・潤さん(左)、本誌記者とともにパーティに参加した岡田哲弥さん
在豪日本人コミュニティをはるかに凌ぐ圧倒的な規模の人口を誇りながら、しかも本国中国ではなくオーストラリアにあってなお、在豪中国系社会では依然として同じ中国系のLGBTの人々に対する差別と偏見が根強く残っており、毎年2〜3月にシドニーで開催される世界的に有名な同性愛者の祭典「シドニー・ゲイ&レズビアン・マルディ・グラ」のパレイドに中国系LGBTのフロートが参加したのはわずか2年前の2016年が初(日本人LGBT団体は毎年パレイドに参加しているわけではありませんが1990年代には既に存在)。米サン・フランシスコに次いでLGBT人口が多いといわれるシドニーにあってさえ、中国系LGBTの人々はそれほど公にカミング・アウトすることに大きなためらいがあるといいます。
パーティ会場がワイン・バーとあっておつまみも洗練されたものがズラリと並んだ
パーティでは、そんな中国系LGBTの現状を参加者に理解してもらうとともに、来年4度目の参加となるマルディ・グラ・パレイドの中国系フロートへのサポートを訴えかけ、フロート参加資金集めのためのサイレント・オークションも行われました。
ジェニー・ベイのスタッフが事前に用意した華やかかつポップなアーチがパーティ会場を彩った