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今後が期待された若手オージー女優の遺作...映画「ハーモニー」全豪劇場公開決定(10/4)

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映画「ハーモニー」のポスター(中央がジェシカ・フォークホルト)

 

 新作オーストラリア映画「ハーモニー」が10月4日(木)より全豪の主要映画館で劇場公開されます。同映画は封切り前からオーストラリア国内で大きな話題を集めており、その理由は主演の若手オージー女優ジェシカ・フォークホルトが昨年12月26日のボクシング・デイに両親と妹とともに自動車事故に遭い、一家4人全員が亡くなるという悲劇が起こったからです。クリスマス・ホリデイを終えてシドニーへ戻るハイウェイを走行中、前方から突っ込んできた車がフォークホルト一家の車に正面衝突し、運転席と助手席に座っていた両親は即死(激突してきた車の運転手も死亡)、炎上する車の後部座席から救出されたジェシカとアナベルの姉妹は病院へ運ばれましたが、12月29日に次女アナベルが死亡しました。

 唯一の生き残りとなった長女ジェシカは、「ネイバーズ」と並ぶオーストラリアの人気長寿ドラマ「ホーム&アウェイ」に2016年にレギュラー出演していたことからそれなりの知名度を持つ女優で、意識不明のジェシカの容態について連日のように全豪のメディアが報道し続けた中、オーストラリア中の人々の祈りも虚しく1月17日にジェシカも息を引き取りました。29歳でした。「ハーモニー」はジェシカにとって念願の劇場映画デビュー作であると同時に遺作となってしまいました。

映画「ハーモニー」でのジェシカ・フォークホルト
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 ミステリー・ファンタジー映画「ハーモニー」でジェシカ・フォークホルトは、超人的なエンパス(他人の感情などの共感能力を持った人のこと)であるタイトル・ロール、ハーモニー役を演じます。全編の衣装デザインを手がけたのはジャパラリア誌上グルメ・コラム「オージー・レシピ」でお馴染み、本職は映画やTVドラマの衣装デザイナーのネヴィちゃんことネヴィル・カーで、シドニーで執り行われたジェシカの葬儀にも参列。一緒に仕事したジェシカについてネヴィちゃんは次のように語りました。

「ジェシカはとてもフレンドリーで、かつプロに徹した女優だった。撮影は大部分がウロンゴンで行われて、シドニーから毎日通うにはちょっと大変だったから関係者は数週間ウロンゴンに滞在したんだ。その間、何人かのスタッフも交えてジェシカと楽しく飲みに行ったり食事に行ったこともあって、関係者全員ジェシカ一家の死を大いに悲しんだよ。映画自体は昨年末よりもっと早い段階で編集作業も終わっていて12月に入る前、関係者を集めての試写会がフォックス・スタジオで開催されたんだ。ジェシカは僕の真後ろの席に座ってこの映画を観たから、亡くなる前にジェシカ本人が自分の劇場映画デビュー作をその目で観ることができたのが、この映画に携わったみんなにとってもせめてもの救いかな」

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